覆面調査員とはどのような仕事か

覆面調査員とは、依頼を受けて指定されたお店に行き、あたかも一般のお客さんであるかのように装って事前に指定されたそのお店に関する種々の項目をひそかに調査する人のことです。

実際には調査という目的を持っているにもかかわらず一般のお客さんのようなふりをして振る舞うことから覆面調査員という名前で呼ばれていますが、当然のことながら実際に覆面をして出歩いたりお店を訪れたりするわけではありません。

このような仕事が存在する理由は、お店の改善点を客観的に把握するためです。

お店のオーナーとしては、お客さんが満足できる店かどうか本音のところを知りたいわけですが、そのような情報を得るのはなかなか容易なことではありません。

普段来店してくれるお客さんにアンケートを依頼するというのはもちろん重要な方法ですが、そもそも来店してくれるお客さんというのはお店に満足しているから来てくれているのであって、そうでない新規顧客を取り込むための視点とは異なる可能性があります。

そういう意味では、特に何の関係もない第三者からの中立的な意見は非常にありがたいわけです。

ですから、覆面調査員は自分に分かる範囲で正直、公正に、また中立的な観点からその店舗の改善につながるような意見を出すことが期待されていると言えます。

とはいっても決して難しいことではなく、構えるような必要は一切ありません。

普通のお客さんとしてどう思うかを伝えれば良いことが多いからです。